場面写1
場面写2
場面写3
場面写4

真夜中のロンドン。地下駐車場の警備員として働く、背が低く、醜く太った中年男マーティンは、勤務中にラップトップ・パソコンを開き、映画『ムカデ人間』のDVDを観てはいかがわしい妄想に耽っていた。

彼は、その映画に異常な興奮を覚え、何度も繰り返し観るだけでなく、場面写真やニュースの切り抜きをファイルしたスクラップ・ブックまで作っていた。
彼は常にそれを小脇に抱え、職場でも、家でも、暇さえあれば写真を眺め、不気味にほくそ笑んでいた。

マーティンは低所得者用の共同住宅で年老いた母と二人で暮らしていた。幼い頃、実の父親から性的虐待を受けた彼は、精神的な発達障害を持ち、喘息の持病もあって定期的に医師の往診を受けていた。
彼の母親は、夫が息子への虐待で刑務所に入れられたことに対し、息子を逆恨みしており、不出来な息子を殺して自分も死にたいというのが口癖だった。

やがて、マーティンは彼の中に邪悪にわき上がる、ある欲望を我慢することが出来なくなっていく。
それは、映画と同じように、自分も人間をつなげて“ムカデ人間”を作りたいという強い想いだった。

そして、彼はついに行動を開始する。古びた貸倉庫を手に入れると、次々と人々を拉致し、その倉庫に連れて来てはコンクリートの上に直に放置していく。
さらに彼は、映画『ムカデ人間』の3人の出演者たちを自分のムカデに加えるという、もうひとつの恐るべき計画も進めていた…。

倉庫に集められたのは12人。もともと医学の知識も持たないマーティンは、その全員を、麻酔も使わず映画の見よう見まねでつなげようとしていた…。

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